2016-01-01から1年間の記事一覧

ルーム レニー・アブラハムソン

親子が住んでいた部屋は、ビルの屋上のペントハウスみたいなところかと思っていたら民家の庭の小さい納屋。部屋から逃げ出すところは痛快でよかった。部屋脱出後、住むことになったおばあちゃんの家は金持ちだから、環境については申し分ないんだろう。おば…

マネー・ショート 華麗なる大逆転 アダム・マッケイ

サブプライムのババ抜き状態を見抜いて逆に張って儲けた人たちの話。リーマンショック以降にこの話を聞くとサブプライムなんかバブルだから途中で降りるなんか簡単そうだが、当時の人たちは全くそう思っていなかった。逆に張るのも一歩間違えば破滅なんだけ…

スポットライト 世紀のスクープ トム・マッカーシー

幼児性愛カトリック司祭がたくさんいることを志のある報道機関が暴く話。偉い人に限ってこういうことをやる。昔は何かやっても組織が強ければ「何もなし」だったけど、今はインターネットの時代だから昔みたいにはいかないだろう。

キングスマン マシュー・ヴォーン

スパイ試験モノ。キングスマンの試験もかなり厳しいが、あずみの忍者合格試験よりは甘くなっているので心臓には悪くない。パルクールもよかった。

ブリッジ・オブ・スパイ - スティーヴン・スピルバーグ

ベルリンの壁が建設中の時代。建設してる途中まで、結構、町の人も建設に関わる人ものほほんとして、ただの工事ぐらいにしか思っていないのに、いざ完成ってときになると事の深刻さに気がついてアタフタする感じ。いきなり線が引かれてあっちとこっちに分け…

パリ3区の遺産相続人

親父から相続した家には親父の元愛人と、40代の子供がヴィアジェ(元愛人が死んだら家は完全に主役のもの、死なない間は元愛人に主役が毎月金を払う義務があり、払わなかったら元愛人のものになるというシステム)で住んでいてびっくりしたという話。親父…

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

アメリカの成果報酬制の不動産売買エージェントというシステムの悪い部分を描いた話。本来は売りたい物件を最高額まで釣り上げて売ればお互いWinWinなのに、どちらかが乗り気じゃなくなったら最悪になる。この映画はオーナーがエージェントに振り回されてい…

黄金のアデーレ 名画の帰還 - サイモン・カーティス

戦争の混乱で奪われ、そのままになっていた自分の物を、自分のものであると主張して取り返す。これは、べつに良い。が、その取り返し方がアメリカ的。本人がもういらないといっているのに、得られる報酬が巨額とわかれば弁護士が勝手に動き回って訴訟してし…

ミケランジェロ・プロジェクト ジョージ・クルーニー

ナチスにいたはずの美術担当者は、ヒトラーが死んだときに、命令に従って集めた美術品を焼き払うことを知っていたのだろうか?枢軸国と連合国で敵味方に分かれていたとしても、美術を愛する者同士の心の会話はなかったのか。

マイ・ファニー・レディ ピーター・ボグダノヴィッチ

楽しい思いをさせて、夢をかなえる相談に乗って、お金もあげて、最高の気分になった女とセックスする、というのが趣味の男の話。女にとっても最高のはずなのに、それでも利用されていると感じてしまうと、怒りたくなるのが女の気持ち。

夏をゆく人々 アリーチェ・ロルヴァケル

田舎で養蜂をしてハチミツを取って暮らすこと。この毎日の平和な暮らし以外に何を望むのか?と考える親父。たまには家族にイベントをと気遣って、非行少年の更生プログラムに参加したり、ラクダを買ってきたり。けど、家族にとっては自分勝手で頑固な親父。…

恋人たち 橋口亮輔

妻を殺されて人生真っ暗の男が、元極左の上司の皇居にロケット打ち込んで暴発して腕を失った話を聞いて、マジその話ウケるんですけどww、と少し元気を取り戻す。何もないけどたまに何かがある、登場する人みんな何かが欠落した人たちの細かい日常。欠落し…

エール!

音が聞こえない人は、鍋を置くときの音が聞こえないので、ガチャン!って大きい音で置いても気にならないから、家の中はいつもガチャンガチャンいってるなんてことを初めて知った。うるさい~静か、の概念がない世界。 それにしてもフランスの中三は成熟しす…

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター

彼のように頭が良くて実行力がある人は、写真の世界でもうまく行く。着目点もいいし、売り方もいい。 森に潜むフツ族の映像には人間のしぶとさを感じた。 個人で持つには高すぎる写真集でも、世界中の美術館や図書館の蔵書になればそれで生活できるのかも。 …

彼は秘密の女ともだち

女装が趣味の男(オカマではない)と、少しレズっ気のある女(レズビアンではない)は仲良くなれそうだ。しかし、旦那に内緒でお泊りデートは夫婦関係的にはアウトでしょう。

アリスのままで

自分がアルツハイマーになっても大変、身内がアルツハイマーになっても大変、けど、なるときはなる。しかたがない。しかし、治療方法のない病気の遺伝子が自分にあるなんてのを知らされるなんてたまったもんじゃない。こまった世の中だ。

セッション

ジャズに限らず、音に敏感な人はいるんだろう。音程やリズムがほんのちょっと、常人には全く違いが判らない程度に違うだけで気持ちが悪くなるから、日常はさぞ大変なんだろう。そんな先生と、頑張り盛りの若者が出合えば、若者はたちまち死ぬほど練習してう…

君が生きた証

息子が大量殺人やっちゃって最悪だったけど、やっぱりそれでもいくら人殺そうが自分の息子LOVEという話。おっさんがボーカル、若者が楽器っていう変な組み合わせのバンドで地元じゃ人気になったけど、このおっさんは事件のおかげで世捨て人だから、人気が出…